W1600×D630×H260
私たちの暮らし方や働き方は、近年大きく変化しました。かつて当然とされていた価値観が見直され、パブリックスペースには「人数に応じた柔軟性」や「レジデンスを思わせる豊かな座り」「本質的な快適さ」が求められるようになっています。モディフィカは、そうした新しい時代のニーズに応えるモジュールソファです。日本人の生活の原点には、靴を脱いで床に近い位置で過ごす文化が息づいています。畳や小上がりといった空間は、私たちの身体感覚の中に刻まれた“心地よさの記憶”ともいえる存在です。床に座り、姿勢を変え、自由に移動するそのスタイルは、現代が求める柔軟で心地よい空間づくりにも通じています。しかし、時代が進む中で文化は変化しました。明治維新以降、西洋の生活様式が取り入れられ、特に業務空間では「椅子」という定まった位置を基点とするコミュニケーションが一般化します。私たちは、この“学び直し”の時代にこそ、凝り固まった形式や文化を一度フラットに見直し、新たな家具の在り方を提案すべきだと考えました。モディフィカは、ソファというオブジェクトをそれ単体として考えるのではなく、自国の文化としてある小上がり的発想を元に使い方に広がりを持たせ、用途や配置を自由に変化させられる柔軟なモジュールソファとしてデザインされています。また、ポケットコイルを内蔵した座面が、レジデンスを思わせる豊かな座りを持ちながらも、パブリックに馴染む張りのある造形に落とし込んでいます。2種類の高さを持つテーブルモジュールは、組み合わせ次第で、ソファのようにくつろげる座面高410mmと、オフィスチェアと同等の470mmの2タイプを構成することができます。家電のようなニュートラルなフォルムには、単に西洋の空間に和のモチーフを配置したのではなく、学びなおしの結果として生まれた、「新たな時代に対するスタンダードを再考するソファ」としての思いが込められています。
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